世界のお米
目次
日本人の主食のお米。
和食、日本食には色々の料理で、必ずお米が出てきます。
日本といったらお米というイメージは強いのではないでしょうか。
しかし、実はお米は世界中で食べられているんです。
日本人のものだけではないのですね。
そこで、今回は世界のお米事情を少し紹介したいと思います。
1)世界のお米の生産量
世界中で食べられているお米、世界ではどのくらい栽培されているのでしょう。
やっぱり、日本が一番!?
●お米の年間生産量トップ10
順位 | 国名 | 生産量(トン) |
1 | 中国 | 2億650万 |
2 | インド | 1億5720万 |
3 | インドネシア | 7084万 |
4 | バングラディシュ | 5223万 |
5 | ベトナム | 4497万 |
6 | タイ | 3262万 |
7 | ミャンマー | 2652万 |
8 | フィリピン | 1896万 |
9 | ブラジル | 1217万 |
10 | 日本 | 1054万 |
あれれ、日本は10位でした。
それも、一位の中国と比べると、20分の1の量しかありません。
ただ、人口も違いますし、そもそも食べる量が違うはず!?
では、一人当たりの一日消費量はどうでしょうか。
これは、日本が一位のはず!?
●お米を1人1日に食べる量
順位 | 国名 | 一人当たり消費量(g) |
1 | バングラディシュ | 473 |
2 | ラオス | 445 |
3 | カンボジア | 436 |
4 | ベトナム | 398 |
5 | インドネシア | 364 |
6 | ミャンマー | 345 |
7 | フィリピン | 325 |
8 | タイ | 306 |
9 | スリランカ | 295 |
50 | 日本 | 119 |
え〜! 50位?
書き間違えではありません、10位でなく50位です。
日本人の1日の消費量119gは、おにぎりにしたら2個分くらい。
日本人は一日に、おにぎり2個分のお米しか食べていないのですね。
ちなみに私はもっと食べていますけどね。
それにしても、世界でこれほどお米が食べられているのは驚きです。
一位のバングラディシュでは、一日中お米を食べている量で、まさしく「お米が主食」と言えます。
ちなみにトップ10のほとんどを東南アジアが占めています。
お米の歴史での話でありましたが、東南アジアは稲作の発祥の地の近くでもあります。
また、他の穀物よりお米は作りやすく栄養価も高いので、主食とし大事な食べ物ということなのでしょう。
2)お米の分類
お米の種類のお話です。
普段、ご飯として食べているお米には、色々な種類があります。
お米は、人類が数多くの植物の中から、長い年月をかけて主食用に、選択・改良した作物です。
栽培種には、アジア原産で、広く世界で栽培されているアジアイネと、西アフリカ原産でその地域のみで栽培されているアフリカイネの2種類があります。
これから、アジアイネのお話です。
アジアイネには、米粒の形や大きさなどの特徴により、3種類に別れています。
ジャワ型 (ジャバニカ) |
日本型 (ジャポニカ) |
インド型 (インディカ) |
|
粒の形 | 大粒で丸い | 短くてやや丸い | 長くて細い |
食味 | あっさりで粘り | 柔らかく粘りとツヤ | 硬めでパサパサ |
稲の大きさ | 長い | 短い | 長い |
低温抵抗性 | まあまあ | 強い | 弱い |
主な生産国 | インドネシアのジャワ島 |
日本、朝鮮半島、中国東北部、ヨーロッパの一部 |
世界の80% 中国の中南部、タイ、ベトナム、インド、マレーシア、バングラデシュ、フィリピン、アメリカ |
日本ではほぼ全てが日本型(ジャポニカ)ですね。
そしてこの日本型の中にもたくさんの品種があるわけですが、それは別のページで紹介します。
インド型は世界の80%を占めています。
インド型といえば「タイ米」という名前に聞き覚えがあるかもしれません。
タイで作られたインド型のお米がタイ米なのです。
海外旅行で食べるレストランのお米は、ほとんどが長細いインド型だったと感じるのは、世界の80%がインド型という理由ではないでしょうか。
アジアイネ3種のそれぞれに、「うるち米」と「もち米」があります。
主食用には主に「うるち米」を使用するのがほとんどです。
うるち米ともち米の違いは、見た目ではなく、含まれているでんぷんによって区別されています。
見た目でも違いが分かると思いますが、もち米は粒が真っ白、うるち米は半透明です。
米に含まれているでんぷんには、アミロペクチンとアミロースがあります。
うるち米 | もち米 |
アミロペクチン 8割 | アミロペクチンのみ |
アミロース 2割 |
もち米は、アミロペクチンのみ。
このアミロペクチンがもち米の粘りの元となってます。
一方、うるち米にはアミロースが2割ほど含まれています。
このアミロースが含まれることにより、粘りが抑えら、あっさりした食感になります。
3)世界の米料理
世界の代表的なお米料理を紹介します。
まずは、東南アジアの米料理
●中国
中国といえば中華料理
中華料理の定番といえば、チャーハンですが、紹介するのは
「おかゆ」
中国のおかゆは日本のおかゆより、種類が豊富。
鶏ガラのスープや、貝柱などの魚介のだしを使ったり。
●インド
インドといえばカレーを真っ先に思い浮かべます。
インドにはお米料理はすごく沢山あります。
代表的なのを一つを紹介します。
「ビリヤニ」
インドの炊き込みご飯みたいなものです。
簡単に説明すると、お米にスパイス、肉、魚、野菜などを入れ、炊いたものです。
もちろん、インド型のお米を使っています、ご飯がパラパラとした感じで、あっさりと食べれます。
●シンガポール
シンガポールで国民食として愛されている米料理が、
「チキンライス」
鶏のエキスで作ったチキンライスに鶏肉が添えてあります。
チリソースや生姜たれをなどを付けて食べます。
続いて、ヨーロッパ。
●スペイン。
スペインといえば、
「パエリア」
お米に野菜、魚介、肉を入れた炊き込みご飯。
サフランのオレンジ色と香りが魅力ですね。
●イタリア
「リゾット」
イタリアの、とってもおしゃれなおかゆというイメージでしょうか。
オリーブオイルで炒めたお米をブイヨンで煮て、野菜、魚介、チーズなどを加える。
最後はアフリカ
●ガーナ
「ジョロフライス」
ピラフに似た料理です。
トマトを使うのが特徴です。肉、野菜などがたっぷり入ります。
唐辛子などの香辛料でピリッと辛いのが、また魅力的です。
まとめ
世界中で愛されているお米。
国や地域により様々な食べ方があるものです。
たまには、他の国のお米料理も食べてみたいですね。